『紫陽』20号読者会の簡単なレポート

21日(日)お昼より八百屋「ろ」お隣の「つづきの村」にて、『紫陽』20号読者会と交流会を行いました。

この日は晴れて風が強く、黄砂が舞っていました。
そんな中集まってくださった10名の皆さん、ありがとうございました。

例により、今号の投稿者かつ読者会参加者の作品を詩人本人に朗読してもらい、みんなで味わい、批評・感想を交わすというやり方で進めました。

取り上げた作品
・竹村正人   「考察」
・三刀月ユキ  「冬のアルゴス」
・亰雜物    「燎原の氣」
・藤井わらび  「朝の夢」
・うなてたけし 「たんぽぽの花」(作者の演奏つき)
・吉岡太朗   「『ノスタルギガンテス』の読書」

この6篇だったのですが、話が尽きず、やはり最後は駆け足となりました。
すみません。
また、話し足りなかったところは、コメント欄に加えていただくか、あるいは昼酒の会などで続きをなんとはなく語るかしていただければありがたいです。

詩は誌面で発表すると、反応がほとんど見られず、それゆえ私などはどのように自分の詩を発展させてゆけばいいのか独り悩みます。
読者会はそこに突破口を開いてくれました。読者がそこにいて、どれほど読み込んでくれているかという愛情を感じることができ、また、彼らが「なるほど!」といった気づきを与えてくれます。
そして、交流会は詩について人生について真理について(?)恋愛について、色々な話が出て、酒もまわりゆったりまったり、終わったのは11時でした。

詩人でもあられる「ろ」のマスター秀さんにも感謝です。
オーガニックのお野菜によるお料理、とても美味しかったです。ご馳走様でした!


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「ろ」さんの看板息子(?)の大きなチビ

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途中から詩人・野村尚志さんもご参加くださいました。

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これだけが交流会の写真。食べるのに夢中で、美味しいお料理を撮るのを忘れていました。しまった。。


今回、初参加の方は4名でした。
写真にあるような楽しく有意義な集いですので、次回も読者の方のご参加をお待ちしております。
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# by Fujii-Warabi | 2010-03-23 16:50 | 紫陽の会

奈良前衛映画祭2010・プレ企画 『狂った一頁』

奈良で楽しそうなイベントがあります。

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活動弁士つきで観られる機会はそうないと思いますので、
是非足を伸ばしてみてください。

詳細は http://www.nara-zenei.com/
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# by Fujii-Warabi | 2010-03-20 14:36 | イベント

''TOY BOX 2010’’ 

少し遅くなってしまいましたが、私も投稿した詩誌『TOY BOX 2010』のことを書きたいと思います。
この詩誌は、日本語詩とそれを英訳したもの、英語詩を日本語訳したもの、そして俳句・短歌を英語から日本語訳したものと日本語から英訳したもの、という3部から構成される非常に珍しい企画です。
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参加者は、カワグチタケシ、藤井わらび、イダヅカマコト、芦田みのり、かとうゆか、
Mathew James Chromecki、Amy Hildreth、Courtney Sato、Alison Ni Dhorchaidhe。
きめ細やかな編集をしてくださった芦田みのりさん、表紙絵ははしづめさやかさん、その他多くの製作協力者あって出来た、素晴らしい詩誌です。
一部500円。
ご興味のある方は、藤井わらび 
wallaby88[at]livedoor.com までお問い合わせください。
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# by Fujii-Warabi | 2010-03-20 14:24

あんそろ詩゛ーvol.2 に集って

一昨日、学園前の八百屋「ろ」の隣の「つづきの村」にて、詩と音楽とダンスと書のコラボレーションを観てきました。
思いもかけないような創造性に出会えるのが心地よく、こういう刺激なしには生きてはゆけないな、と思いました。また、刺激を受けるとすぐ心身は反応してくれます。
コラボ後のⅡ部では詩の朗読や音楽、パフォーマンス・アートなど、表現が溢れる人たちが自由にその場で創造性を振りまいて、他ではあり得ない雰囲気に…。
酔いもあって、私もノリノリ、花瓶やコップを叩いたり、島本さんのギターで自作の詩「スパイ」の朗読をさせてもらったりと、すごく楽しく、笑いが止まらない夕べでした。

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進行役、またピアニストでもあるうなてさん、ダンサーの小林みゆさん、詩を書き、読む「ろ」店主の秀さん(黒地に白で書いておられましたが、ところどころ消えてゆくのがまさに「詩」でした。)

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足で太鼓を叩くうなてさん(初めて観ました!)

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観たことのないタイプのダンスをされる小林さん

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うなてさんと詩の朗読をされる亜子米さん(「毛むくじゃらの魚」の詩が素敵でした)

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ギターを弾くと、言葉が出てくるという不思議な島本さんの映像作品。谷川俊太郎の詩に乗せて

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亜子米さんの詩に合わせ、鳩の鳴き声「ぽーぽーぽぽー」を歌う私(酔ってます♪)

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パフォーマンス・アーティストの大橋さんとギターを弾く…ごめんなさい、お名前がわかりませんでした。でも、初対面でこれだけぴったり息があったものを創られているのが凄かったです。
(ギタリストの方は「ひらめさん」と呼ばれている方だそうで、アクセスありがとうございました。)


一週間前まではひどい体の停滞と心身の過敏症がありましたが、生きていると面白いことはたくさんあるものです。
今年も春先の魔物を殺し、こうして「エロス」の世界をみることが出来ました。本当に幸せです。ますます創作からは離れられなくなりそうemoticon-0115-inlove.gif
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# by Fujii-Warabi | 2010-03-16 11:11 | イベント

痛みについて


    戦  跡           井之川巨


サイパンとは何だ
玉砕とは何だ

心は逡巡したまま
ジェット機はイズリー飛行場へ舞い降りる
ロイヤル・タガホテルは
米軍上陸記念跡地に建造されたホテル
いまはアメリカ極東戦略軍将兵と
そのファミリーたちの
ウィークエンドの保養基地だ
彼らのしなやかな肉体が
ホテルの中庭に美しくスイングすると
白い水柱をあげ
爆撃弾のようにプールに突き刺さる
ホテル前の青い珊瑚礁の海を
順風にのせ
上陸用舟艇のようにヨットが編隊をくむ
水上スキーはエメラルドの海面を
鋭いナイフのように切り裂いて過ぎる
チャラン・カノアの環礁をゆくと
三十四年まえの戦車が
半身を海に沈め
静かに銃身を陸に向けている
友は
戦車のふきんに魚が多いと笑って
銛を片手に
足鰭をひらめかす

サイパンとは何だ
玉砕とは何だ

バンザイ・クリフの先端にたつと
南国の空はカーンと青く晴れあがっている
しかし
白くしぶく波は寡黙
 と吹く蕭々と吹く風はなにも語ろうとしない
一九四四年七月九日
死んでも米軍の辱めはうけないと
日本人植民者の女子供たちは
バンザイ! バンザイ! と叫び
花びらのようにこの岬に身をおどらせた
その数は千を超えたという
観光バスの年老いたガイドは
まだ遺骨の半分も収容されていませんと
上手な日本語で解説する
観光客のさらしものにされた
戦車 高射砲 機関砲 魚雷のたぐい
砲身を海に向けた高射砲の台座に
 呉海軍工廠
 大正五年
 五吋五砲
の文字が墓誌銘のように刻まれている
砲塔をのぞくと
サイパンの青空が
ぽっかりと円く切りとられて見える


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先日、パフォーマンス・アートを観る機会があった。
初めてのことで、衝撃的だった。
大橋範子さんというパフォーマーが腕を切って血を流すパフォーマンスをされていたのだが、「他者の痛みを知る」ということを最近の私はあまり出来ていなかったと反省。
私自身は二週間前に転倒してから腰が痛くて、この日は歩くのも痛いぐらい、さらにこの時期は毎年めまい・倦怠感で体調を崩す。
でも、ちょうど「痛み」について考えるべき時だと思い、一昨日辺見庸が語るドキュメンタリーを観た。そして、その中の言葉に非常に胸を打たれた。(以下、引用)

「痛みとはたとえ同一の集団で同時にこうむったにせよ、絶望的なほどに『私的』であり、すぐれて個性的なものだ。つまり痛みは他者との共有がほとんど不可能である。しかもそれでもなお、私の痛さが遠い他者の痛さにめげずに近づこうとするとき、おそらく想像の射程だけが異なった痛みに架橋していくただひとつのよすがなのである。
私たちの日常の襞(ひだ)に埋もれたたくさんの死と、姿はるけし他者の痛みを、私の痛みをきっかけにして想像するのをやめないのは徒労のようでいて少しも徒労ではありえない。むしろそれが痛みというものの他にはない優れた特性であるべきである。」
(辺見庸『たんば色の覚書 私たちの日常』より)

とても誠実な言葉である。私は虚弱であり、痛みに対して過敏な体質で、痛みを想わせるものを少し見るだけで痛くなる。だから、痛みは「個性的なもの」で「他者との共有がほとんど不可能」という言葉に救われる。痛みを酷く感じていてもいいのだ。それは弱いからとかではなく、「個性」なのである。
そして、不可能ではあるが、自分の「痛みをきっかけにして想像をやめない」ことこそが大事であり、他者の痛みを知るには気の遠くなるような困難な作業が伴うことが「優れた特性」だということに、何か自分の生の営みを肯定されるような気さえする。
厳しく優しいこれらの言葉に涙が出た。

本棚を見て、石原吉郎と井之川巨の詩集を手に取った。
どちらも戦争をテーマにしているのだが、前者はソ連の捕虜となり強制労働を強いられ極限を生き抜いたサバイバー、後者は1933年生まれの反戦詩人である。

「戦跡」は少し前の作品だが、状況は別に変わっていない。沖縄を見ていても、今も戦争は終わっていないのだといつも思う。美しい海、自然、大らかな温かい人々……と宣伝されているけれど、彼らの痛みはマスコミには載らない。自分も含めて、人は都合のいいものしか見ようとしない。
そして、それが実は自分も苦しめているということに目を閉ざしてしまうのだ。絶望すら慣れっこになっていく感性の鈍磨は、私も愛する人もこれから出会うはずの人も出会えないかもしれないけれど繋がりあっている見えない人たちも内側から壊してゆく。〈象徴の貧困〉が覆い尽くす今の時代では、これはすべての人々の病なのである。

健康な美しい腕にカッターナイフで傷を入れてゆくパフォーマンスを見せられてから、私はこんなことを考えていたのだった。
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-26 01:36 | 詩人・芸術家の紹介

芸術と交流三昧の休日

先日の日曜に奈良市内にあるギャラリーOUT of PLACEにちょっと寄りました。
二人展の最終日ということで、画家のお二人もおられて、写真を一緒に撮っていただきました。

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               右が中村一恵さん、その右側に中村さんの作品


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               藤田和孝さんと、私の好きな藤田さんの作品を囲んで


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              中村一恵さんの作品





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                藤田和孝さんの作品






 時間がなかったので、慌ただしく次の会場walhalla(ワルハラ)へ。映画『恋するシャンソン』を観るためです。最近は奈良でも映画の上映運動が盛んになってきていて、こうしてハリウッド系以外の映画を近場で観られる機会も増えてきているようです。
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 しかし、このスタジオに入ってびっくり。2階なのに、地下アジトのような雰囲気でした。確かに希少価値の付きそうな我々の集うアジトには違いないのでしょうが…。とても気に入りました。

 さらによかったのは、映画についての解説を聴けたり、語り合う場となっていること。今回は、フランス人のピエールさんが解説してくださり、その後、質問・意見交換、お酒を飲んで交流会と、ありえないほど有意義な時を過ごすことができました。

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 でも、まだ足りなくて、3次会へ。映画・芸術を愛する方々との素晴らしい出会いでした。皆さん、フランス語を話されるので、それも心地よかったです。外国語に触れることも刺激になります。といってもまったく聞き取れないので、また勉強せねば…と思いました。

 『恋するシャンソン(みんなその歌を知っている)』はスティグレール『象徴の貧困』の第二章で論じられていた作品なのですが、その話はまた次回に。
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-17 13:42 | イベント

『紫陽』19号の評

 『紫陽』19号が『詩人会議』2010年1月号、磐城葦彦氏による詩誌評で取り上げられていました。(以下、引用。)
 
 河津聖恵の「シモーヌの手」は”はるかな原初から/魂のように不器用なまま/捨てられた詩のひとふしを/ポケットの中で鳴らしている手”から始まるシモーヌのたくさんの表現上の手は極めて象徴的であり、やや長い作品なので全部は紹介できないが、”手が手であるかぎり/魂のように不器用であるのならば/もうふたたび二人の詩を/二人をへだてる深淵からこそ書き始めている/「シモーヌの手」と題する百歳のシモーヌの手”で終るまでの多様な展開がすべての手にかかわっているのは興味深かった。服部剛の「遺影のまなざし~四十九日前夜~」の作品は”小さい額縁に吸いこまれた/(もう一つの世界)から/職場の老人ホームで/お年寄りと僕が/笑って過ごしたひと時を/眺めていたように微笑する/祖母のまなざし”など祖母に寄せた思いが角連毎に描かれ、亡くなった人の骨壺の前に「ありがとう」の言葉を添えて手紙のように置くとの気持ちが、遺影との対話になってそこはかとなく漂っている。
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-17 13:01 | 紫陽の会

永遠の一瞬のために

少し前の記事になるのですが、詩人イダヅカマコトさんのブログ「ポエムコンシェルジュの選んだ一篇」に、私がこのブログで昨年5月13日に掲載した詩「落ちる瞬間」http://warabipoem.exblog.jp/11526914/を評してくださっています。

http://kotodama.posterous.com/10161213

イダヅカ氏は黒瀬珂瀾氏の「倫理や思想を語ることと文学として成り立たせることは相いれないことだ」という言葉を引用されていますが、私は普遍的な命の存在、永遠の「一瞬の輝き」を詩うことが、単純な「反抗(アンチ)」を超えたものとしてあると思っています。
それが私の思想です。
「〈象徴〉の貧困を超える」ということをこのブログでもテーマにしていますが、〈象徴〉までもがキャッチコピーとして売りつけられ、私たちの心を支配・コントロールしてゆくこの超資本主義で、いかにして〈象徴〉を生活者の手に取り戻し、命を輝かせ、自らを他者を愛してゆくのかをもっと考えてゆきたいと思います。
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-15 13:18

リンクについて

リンクを加えたり、変更したりしました。
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-06 16:36 | リンク集

冬は耳がきこえにくい。

地球は実はぐるぐる回っているし、ぐらぐら揺れている。

それを感じられるこの季節。

春先にはばりばりと心の兜が割れる音がする。

痛いけれど、それがなくては、大きくはなれない。

眩暈と胸の痛み。憂い。

そして、気狂い。

これを乗り切るために一年がある。

成果を試す時が近づいてきた。


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   難聴
                  藤井わらび


路は導火線となり
鼓膜の中で華がパチパチ鳴っている
わたしは灼熱の海に投げ出された蝸牛

携帯電話を耳にあて
結ばれるのを待っている
その大切な人は声
便器の奥から噴き出すペリカンのような

“カムカム”
             そういえばかめかめという補聴器があった
招かれても一寸先は炎
“わたしの声きこえてる?
 今月の水光熱費はらえるかしら?”
“ヒヤヒヤ、ヒヤヒヤ”
―――ここはそこよ。

せっかく見つけた魚が燃えていた


※『紫陽』16号(2008.9)より
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-06 16:16 | 藤井わらびの詩

『紫陽』20号

『紫陽』20号は先週末に発送完了しました。
もう皆さんのお手元に届いているかとは思いますが
まだの方はお知らせよろしくお願いします。

今回から表紙の色が変わりました。
以前は「藤色」だったのですが、廃盤になったそうで、
やむなく「紫」に変更しました。
絵には合っているようですが、長年馴染んだ色が頭から抜けきらず、
どんなものかと思っていましたが、少しずつ見慣れてきました。
「新しい色への旅立ち」と表現してくださった読者さんもいましたが、
この色が読者やこれからの詩にどのような影響を与えていくのかを見守ってゆきたいと思います。

以下、掲載作品です。

竹村正人   「考察 その壱 -なみちゃんに」
鈴川ゆかり  「クベース」
荒木時彦   「limited 9」
三刀月ユキ  「冬のアルゴス」
佐藤佳紀   「愛し損ねた世界を」
         「生命」
亜子米     「凩(こがらし)」
りー      「深海」
         「カルナック」
松本環子   「みどり」
あおい満月  「冷熱」
         「影のない冬」
松本タタ    「太陽神」
亰雜物     「燎原の氣」
北山兵吉   「ひとは みな…」
         「あ~ァ」
藤井わらび  「朝の夢」
風梨子     「駅 1」
小池栄子   「西日」
西きくこ     「老桜木」
石瀬琳々   「兆し」
芦田みのり  「ロンド」
Courtney Sato  「White Variations -for CMJ」
 芦田みのり訳 「白の変奏曲」

散文
うなてたけし 「〈朗読と音楽の為の物語〉たんぽぽの花」
吉岡太朗   「『ノスタルギガンテス』の読書」

俳句     志郎
 
表紙絵    奥津ゆかり
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# by Fujii-Warabi | 2010-02-03 22:59 | 紫陽の会

藤田和孝・中村一恵展を観て

先週の土曜(16日)に奈良市内のギャラリー・OUT of PLACEに行って来ました。
今展覧会を開いておられる藤田和孝さん、中村一恵さんを囲むレセプションが夕方からあったからです。
作家さんの作品を観ながら対話できる(しかもお酒を飲みながら)というのがとても素敵な体験でした。私は人見知りもするし、「レセプションて何?」みたいな初心者ながら、場の雰囲気に酔わされ、作家さんをひっつかまえて長々と話してしまいました。
まず、OUT of PLACEというこのギャラリーがとてもいいのです。絵画が掛かっていなければ、白いのに威圧感がなく、壁は生クリームを塗ったように美味しそう。そして、作品が在るとまるで別の空間に変わるのです。オーナーの野村ヨシノリさんが柔らかでアウラを受けとめてくださる方だからでしょうか。
藤田さん、中村さんの作品もこのギャラリーにぴったりの大変詩的で、ずっと観ていても飽きることのない、様々なものを想わせる絵画でした。私は絵を観る時、その世界に入ってみたりもしますが、少し離れて、その作品の背景の物語りを考えたりもします。でも、そのためには余白のある作品でないと無理なのですが、お二人の作品は隅に詩をそっと添えたくなるような白い優しさのあるものでした。また、お二人は、私もかく年を重ねたいと思うような、創造の喜びを全身に湛えた素敵な芸術家さんでした。

OUT of PLACE  630-8243奈良市今辻子町32-2
藤田 和孝 中村 一恵 二人展
2010年1月14日(木) - 2月14日(日)
open : 木-日 12:00 - 19:00 月火水 休廊
http://outofplace.jp/G.OoP/TOP.html


追記 となりの絵本カフェ「パビリオンブックス」http://pavilion-b.com/も落ち着けるいい場所です。紅茶がとても美味しかったです。
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# by Fujii-Warabi | 2010-01-22 12:02 | 芸術鑑賞

2010年の年始状

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# by Fujii-Warabi | 2010-01-20 10:10 | 身辺雑記

ビーズストラップ

今は不眠症の時期。とかく落ち着きがない。
眠れないと、起きれないので、一日中非現実の中にいる感じ。それでも鬱よりはマシだろう。
そのなかでも、手を動かしていると安心するので、またまたビーズに手を出した。
ビーズは4年程前、近所の手芸店の改装前セールで作る当てもなく買い込んだのがあるので、いつかアクセサリーでも作ろう、作ろう、と思ってきた。
昨年の夏だろうか、やっぱり落ち着きのないときに作りたくなって、図書館で指南書?を借りたのだが、なかなかに難しく、断念したという経緯がある。
なので、今回はうちにあるビーズをてきとうに組み合わせてみて、作る過程をを楽しむことにした。
作りながら、全体イメージを膨らませてゆく。しかも、文字と違って先に色のあるイメージ。

なかなかいいものができた。
調子に乗って、次の日も作ってみた。
ものを作っている最中のワクワク感、そして、出来た時の喜びは格別なものがある。

レンゲの方は、春を待つ気持ち。
水色のほうは、雪解けの雫とミミズ。

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# by Fujii-Warabi | 2010-01-20 10:07 | 身辺雑記

今年もよろしくお願い致します。

31日の夜、オカバーに仲間と集い新年を迎えました。
こういう経験はなかったので、すごく楽しく、それだけで今年はいい年になりそうな気がしました。
(元日が満月というのも象徴的でした。)

昨年は本当に素晴らしい年でした。
東京にも行くことができたし、創造的なイベントで素敵な方々との出会いもあり、生き延びてきたご褒美のような一年で・・・皆さんにただただ感謝を伝えたいです。
今年も一年ゆるく、芯だけは強く、がんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
皆さんにとっても実りの年となりますようにお祈りいたします。
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# by Fujii-Warabi | 2010-01-02 22:04 | 身辺雑記

映画『マラドーナ』

映画『マラドーナ』が京都、大阪でも来月上映されます。
シネ・ヌーヴォは1/16~
京都みなみ会館は1月下旬
公式サイトはこちら
http://www.maradonafilm.com/
予告の動画もあります。かなり面白そうですよ。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-28 16:13 | 芸術鑑賞

冬の薄い陽差しに

12月は苦手な月だ。鬱と躁が入り交じって、不眠と仮眠を繰り返す。
そして、過食症、慢性疲労。
日が短くなるからか、暖冬のはずなのに急激に冷え込むからか。
とにかく私の心身は気候に左右されやすい。

余力があれば本を寝転び読みもする。
最近はデリダ入門。どこからでもかじることができ、手軽だ。
私は「エクリチュール人間」だな、と苦笑する。
直接口にすればいいことでも刻みたくなる。
そして、そっとその場から離れて返事を待つ。
(この「待つ」という時間の感覚が好きだ。)
駅の掲示板とか復活しないかな。

集中力がないと、映像を欲する。
無理にその中へ入ると気分転換にもなるし。
そんなこんなで10日程前キューバ映画を3本観た。
『低開発の記憶』『永遠のハバナ』『シュガー・カーテン』。
それぞれ違った角度から描かれているので面白く、キューバという国の様々な面を見ることができた。
やはり行ってみたい!


※なぜか投稿を拒否される。文章が消えて、再建しても骨格だけ残ったような…。
ネットも冬眠してぼけてるのかな。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-25 00:11 | 身辺雑記

インフルエンザ

12月第一週の週末に久々に高熱39.3度をマーク。
その日のうちに心地よい汗をかき、自力でいったん38度台前半まで下げたものの、次の日に少し食べ過ぎたので、胃薬を飲んだらそれに当たってしまって、前日より高熱を出してしまってダウン。
市販薬といえどもあなどれないもの。薬による熱は異様で簡単に引かず、7時間ぐらい39度3分が続き、真夜中に昏睡状態に…(といっても寝ていただけかも?!)。早朝に目が覚めれば38度半ばまで下がっていたけれど、私はつくづく薬に弱いな、と思い知らされた。
胃腸がひどく壊れたので、絶食するいい機会だと思って、丸一日やってみた。それから2日間は玄米粥を一日に茶碗半分ぐらいで過ごし、便秘も解消、体がすっきりした。なぜか冷え性も改善した。
瘠せてしまったのがみっともなくてイヤだったけれど、その後一週間で元通りに。
たまには断食&少食はすべきだと思った、実り多いインフルエンザ週間だった。


追伸 メールで励ましてくださった皆さん、ありがとうございました。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-14 11:58 | 身辺雑記

詩の朗読会があります。

12/6(日)午後2時より、東京の西萩で詩や物語の朗読会「おも茶箱」が開かれます。
700円ワンドリンク付き。場所は西萩窪駅北口より徒歩7分の「旅茶箱」です。
詳細は http://www6.ocn.ne.jp/~siyukai/ibent01.html

席がそう多くないそうなので、予約優先とのこと。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-03 08:24 | イベント

『紫陽』20号

今年も後1ヶ月となりました。早いものです。

体調の問題はありながらも何不自由なく暮らせ、人との交流も活発になり、詩作において、『紫陽』という詩的活動においても実りある素晴らしい一年でした。

人あっての自分です。どれほど友人・両親・知人・見知らぬ方々に愛され、助けられてきたことか…。そして私はどれほど人が好きかがよくわかりました。「共にあること」ができて幸せです。「共にある」ためにも自分となってゆく過程、自分を愛することを大切にしたいと思います。

個人的なことを書くつもりではなかったのに、長くなってしまいました。。。

『紫陽』ももう次で20号!
投稿締切日は12月10日です。
年末で何かと忙しい時期ですので、お早めにお寄せいただければ有り難いです。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-02 09:27 | 紫陽の会

キューバ映画祭2009

キューバ映画祭が京都シネマにて12月12日より始まります。
一週間しかないのですが、関西でキューバの有名な映画を観られる数少ない機会ですので、映画好きの方、キューバに関心のある方にお薦めしたいです。

詳細はこちら
http://www.kyotocinema.jp/screen.html
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-01 11:18 | 芸術鑑賞

月齢カレンダー

生まれた時の月齢や月の位相も調べることができます。
http://www.moonsystem.to/calendar.htm

ちなみに私の誕生日は満月の夜でした。
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# by Fujii-Warabi | 2009-12-01 11:12 | 月齢カレンダー

漢方薬の保険適用を求めて

ご無沙汰しており、すみません。
暖かかったり、寒くなったりで自律神経が乱れ、秋もなかなか厄介な季節です。
私は不眠症持ちで、4、5時間しか連続して眠れないのですが、
最近は体のこわばりも出ていて、病院で処方してもらった酸棗仁湯(さんそうにんとう)という漢方薬を服用しています。
ところが、昨日不快なニュースが飛び込んできました。
政府の「仕分け作業」で漢方薬は保険適用から外されることが決定したとのこと。
漢方薬は西洋の薬と変わりないれっきとした薬であり、副作用もありますから医師の処方が望ましく、また保険適用が当然であると思います。
貧困ゆえに病気治療を諦めざるを得ないようなことがあってはなりません。
下記の反対署名にご協力よろしくお願い致します。
http://kampo.umin.jp/
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# by Fujii-Warabi | 2009-11-29 11:11 | 健康・美容・料理

『紫陽』19号読者会の簡単な報告

『紫陽』19号読者会を11/8(日)お昼から古書喫茶「ちちろ」にて催しました。
参加者は10名。投稿された作品8篇を批評・鑑賞。作者と読者が対話しつつ作品を読み深め、作者の思索・詩作へと還せるようなそんな読者会になったように感じました。
今号はとても充実したものとなりましたが、これまでの読者会によって共有できたものが、「象徴」として詩人たちへと受け渡され広まっていることも一因かもしれません。
私自身は読者会で読まれ方を知り、作品に手を入れることもあります。また、読者の問いかけにより、自分が無意識に使っていた言葉などに目を向け、考え直す機会にもなります。
とにかく皆さん、熱心に読んでくださってありがとうございます。読者の愛を感じられる稀な場でもありますね。
どうもお疲れさまでした。
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↓珍しい鼻笛を吹くうなてさん

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# by Fujii-Warabi | 2009-11-10 23:11 | 紫陽の会

バースデーカード

寒い日が続きますね。
熊時代の血が目覚めたのか、この数日間冬眠状態でしたemoticon-0134-bear.gif
今も半分眠りながら書いています。
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(あくび2回はさむ)

なぜそこまでして書くのかというと、友人にもらった手作りバースデーカードの話が時代遅れになってしまいそうだからです。
あいさんという漫画家の友人にもらったのですが、

(右は表紙。ピンクの帯を取って開くと↓)
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私が彼女の誕生日にあげたカードのお礼だとのこと。
彼女は原因不明の病気で大変なようで、励ましのためにもカードを送ったのです。
私のはコラージュですが…。

丁寧なカードをもらってテンション上がりまくりでした。








ちなみに私の送ったカードは↓
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手作りカードのやり取りはかなり面白いですよ。
これからも気の向く時にやってみたいと思います。
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# by Fujii-Warabi | 2009-11-06 22:06 | 身辺雑記

絵本のような雲が空に浮かんでいた日

最近ご無沙汰しておりました。
すみません。
先週は友人たちに会いすぎて少々疲れ、今週はうちでのんびりしています。
私は人間が好きだし、人に会うのはとても楽しいのですが、
体の負担が大きくて、うちと外のバランスをいつも計りながら生活しています。
 そう、私の根本はやはり「生活する」ことであって、
10年前はこんな味わい方をまだ知らなかった気がします。

先週の木曜は朝からショッピングセンターの一角(野外)で「昼酒会」をしました。
近場の『紫陽』メンバー6名と、持参した物や買った酒などを夕方まで呑んで食べて語りあって…
とても楽しかったです。
夕方からだと時間が気になりますが、朝からだと一日ゆっくり呑めます。
また、この集いを開きたいものです。
次はトランプを必ずしましょう。

30過ぎると「人生」がなんとはなくわかってきたような気がしてきました。
自分の人生、という意味で、別に「普遍的な人生の意味」とかいうわけじゃないんですけどね。
だいたいこんな感じ、というイメージができてきました。
そうしたらリラックスもできてきて、
このまま「大人」にならずにいてもいいなぁと思えるようになりました。
そうこうしているうちに、
もう明後日で35歳になります。
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# by Fujii-Warabi | 2009-10-29 16:57 | 身辺雑記

『紫陽』読者会

『紫陽』19号読者会の案内です。

11月8日(日)13:30~17:00

場所は古書喫茶「ちちろ」です。
http://www2.odn.ne.jp/~cdl17850/
(初めての方、↑こちらで場所をご確認ください。)

時間も場所もいつもどおりとなりました。

その後の交流会は未定です。

よろしくお願い致しますemoticon-0163-pizza.gif
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# by Fujii-Warabi | 2009-10-13 22:25 | 紫陽の会

散歩

突然の冷え込みに体が対応できないのか、
ちょっとばかり憂鬱に襲われていた。

自律神経が乱れると、不眠やめまいが出てくるのだが、
一番大変なのは息苦しさだ。
一生懸命息をすると過呼吸になるし、そうするとリラックスできない。
そして、疲労が抜けず、頭も体もボーッとして……という悪循環に……。
(こういう状態は、「……」がよく似合う。)

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でも、こうしていると、ますます鬱になるので、
少し良くなったかな、と感じられた今日は思い切って、以前から行きたかった奈良市内の生パスタ屋「らんる」に行ってみた。
少し早い相棒からの誕生日プレゼントである。
手打ちのパスタや天然酵母のパンはもちろん美味しかったのだが、
くつろげる雰囲気がとても気に入った。
明るすぎず、暗すぎず、何時間でも過ごせそうな懐かしいカフェ。
駅から少し歩くのだけれど、また行ってみたい。
http://www.tama-go.com/honmono/ranru.htm

その後、裏参道、表参道、東大寺、そして、駅へと戻った。
私にしたらかなりの距離だが、樹があり、小さな川があり、人を恐れる鹿がいて、木漏れ日がある、そんな光景は子ども時代を想わせてくれた。
私は人里離れた生駒の山奥にいた子どもの頃、森の中に引きこもって妖精のように一生暮らしたいと思っていた。
今は人間も好きだけれど、樹々に出会うと私という不完全さを包んでくれるような温かさにほろっとなり、森へ帰りたくなる。
たまにこの道を歩こう。
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# by Fujii-Warabi | 2009-10-11 21:51 | 身辺雑記

『紫陽』19号届きましたか?

『紫陽』19号の製本作業は20日(日)に、投稿者3名の力を借りて行い、24日(木)に発送を済ませました。
今号も68頁、230部と量が多かったので、無事終わりやれやれといった感じです。

内容のほうですが、寄稿者22名(うち5名が新しい参加者)、女性のほうが多く、そのせいとは言えないかもしれませんが柔らかな雰囲気に仕上がりました。
表紙も一新。19号から21号までは奥津ゆかりさんの素敵な絵で始まります。c0094173_18595698.jpg

 吉岡太朗   「ローソン」
 佐藤佳紀   「非現実への切符」
 河津聖恵   「シモーヌの手」
 奥津ゆかり  「翳りだす春の野」
 竹村正人   「かまきり」
          「その日、寒い部屋から男
           は、」
 鈴川夕伽莉 「二十億光年リミックス」
 亜子米    「スイカのドラムをパンパカパン」
          「マンション5階の台所」
 松本タタ    「天の川キネマ」
 イワモトアヤ 「かげおくり」
 りー      「モザイク板」
          「遠去かる夜」
 小池栄子   「『私の夏』のフーガ」
 藤井わらび  「響く」
 鬼原悠翠   「海水の泡」
 風梨子     「バイバイ 由利橋」
 あおい満月  「モノクローム」
          「伝心」
 服部剛     「洋燈ノ声~異人館にて~」
          「遺影のまなざし~四十九日前夜~」
 三刀月ユキ  「しろい」
          「見えない太陽」
 北山兵吉   「ごまかし舞台にて 7/21衆議院解散の日」
          「あ~ァ」
 武中光男   「夜空」
 松本環子   「羽虫」
 亰雜物    「京橋太郎と京橋花子と奈良太郎に贈る大佛次郎の黙示録」
 O柳      「槻のはらから」
 ポーラ・ミーハン「不眠症」(藤井わらび訳)

表紙絵:奥津ゆかり
扉言葉:J・L・ボルヘス「月」

読者会は11月8日(日)13時から
詳細は未定ですので、参加を予定されている方は藤井か京谷のほうまでお問い合わせください。
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# by Fujii-Warabi | 2009-09-27 18:50 | 紫陽の会

昨日、自転車で団地内を駆けているとふわりと金木犀の香りが……。
どこに咲いているのか探したけれどわからず、秋とはこんなふうに風に乗って、
こっそり漂ってくるものなのだと思った。
秋は一番好きな季節なのだけれど、
少し切ない。

『紫陽』19号ももうすぐ皆さんのお手元にお届けできるでしょう。
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# by Fujii-Warabi | 2009-09-23 21:18 | 身辺雑記