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詩集制作

 長らくブログを書いていませんでしたが、特別体調が悪いというわけでもなく、それに使う感性やエネルギーが他に向けられていたというだけです。
 この数ヶ月で楽しみが増えました。友人たちと詩の朗読と鑑賞の会、小説や詩集などをじっくり読む会、そしてそのためにも読書したり、調べものをしたり……。ふたたび読む楽しみを取り戻しつつあります。そして、それは詩作に活かされることでしょう。詩作の迷いもだいたい消えました。
 それから、もう一つ。現在詩集づくりをしています。まだ手元で改稿や詩の並びを考える段階ですが、今年中に出版する予定です。何より自分がここから出したいと思える、出版活動に共感できる出版社が見つかったことで大きな安心がありました。
 原稿を読んでいて、この5年の病の苦しみを思い出します。長い5年でした。でも、これだけ詩を書いてきたのかと驚きを感じます。いい詩集になりそうです。
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by Fujii-Warabi | 2007-05-28 11:30 | 身辺雑記

『紫陽』第12号できました!

『紫陽』第12号、お手元に届きましたでしょうか。
またご意見・ご感想などよろしくお願いいたします。

『紫陽』をまだご覧になったことのない方、このブログで興味を持たれた方、メールにてご一報くだされば見本誌をお送りいたします。frieden22★hotmail.com(★を@に換えてください)

【12号の寄稿者】
(詩)米田量、茨木薫、鈴川夕伽莉、新貝太郎、松本タタ、西きくこ、藤井わらび、亰雜物、北山兵吉、武中光男、はるか、(俳句)志郎
(エッセイ)酒井隆史「ぼやきの新たなる地平にむけて―現代ぼやきの存在と意味」

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by Fujii-Warabi | 2007-05-18 11:43 | 紫陽の会

佐川亜紀さんの詩のなかでもこの詩が好きです。

   人参畑で耳鳴り
                   佐川亜紀

スーパーで
ビニール袋にきっちり入れられた
マネキンの腕のような
マルスオレンジの人参
時の裂け目から
一本落ちて転がる

人参畑で耳鳴り
人参ふむなよ
あれは誰の声
人参畑のそばをデモ
人参みたいにまっ赤になって
Nが成田で死んでから十五年
Sが抗議自殺して二十三年
Hが直撃されて十六年
強制収用をこばみ続けたYが死んで十九年
農家の息子の警官も傷つき死んだ

人参ふむなよ
兵役・開拓・空港
「三度目の赤紙だ」
人参ふむなよ
肉じゃが煮くずすなよ
私は飯炊き女に来たんじゃない
あなただって男爵じゃないでしょう
って現闘の男に言ってやればよかったのに
言葉のみこんで
和菓子みたいにほほえんで
もっと煮くずした

人参ふむなよ
飛行機の音がゴオーと
彼らは何のために死んだのだろう
という問がゴオーと
耳切ったゴッホの肖像画
耳切ってもやまない耳鳴り
耳あっても聞けない耳鳴り
なくした土の耳

緑の息をしないコンクリート畑
人参ふむなよ
人間ふむなよ
一本落ちて転がり
ゴロゴロと
耳の奥の骨のように
ゴロゴロと



『佐川亜紀詩集 魂のダイバー』(潮流出版社、1993年刊)
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by Fujii-Warabi | 2007-05-06 12:57 | 詩人・芸術家の紹介

変えてみました。

最近、風邪をひいたり、鬱々としていたり、と忙しく、全然更新ができてません。すみません。
せめて、スキンだけでもわらび的春色(このスキン、わらびがモチーフですよね?)にしようと変えてみた次第です。

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by Fujii-Warabi | 2007-05-01 23:19