モディリアーニ展を観て

先日、大阪中之島の国立国際美術館でモディリアーニ展を観た。
この画家に特に関心はなかったのだが、春ぐらいに調子を崩していて随分美術館から遠ざかってしまったので「美術館に行きたい」という欲求が足を向かわせた。私は「美術館」という場所がまず好きなのだ。そんなわけで実に気楽な気分で出かけた。
顔も首も全身長~い絵ばかりがずらっと並んでいた。はじめは妙だなと思っていたのだが、それが当たり前の人間の姿であるように思えてきて、マジックにはまってしまった。ほとんど女の肖像画か裸体。
そうそう、小さな子ども連れの夫婦がいて、子どもにお父さんがタイトルを読んであげていた。「嘆きの裸婦」とお父さん、「ラフってなに?」と男の子、「裸の女の人のこと」とお父さん。ある展覧会にモディリアーニが作品を出品すると、「風紀を乱す」とかの理由で警察に却下されたぐらいの裸の絵なのである。親子の会話がなんだか面白くて、くすっと笑ってしまった。
私が一番気に入った絵は最愛の妻を描いた「大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュテルヌ」。モディリアーニの絵はあまり表情がないのだが、この絵は控えめですました表情に見え、逆に二人の関係が表現されているような気がする。幸せな感じなのだ。
たまに関心のさほどないものも観たり読んだりすると逆にいい刺激を得られるようで、有意義な週末だった。
モディリアーニ展は9月15日まで。http://www.nmao.go.jp/
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by Fujii-Warabi | 2008-08-11 22:35 | 芸術鑑賞
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