映画『ダーウィンの悪夢』を観て

昨日、午後1時50分から京都みなみ会館で『ダーウィンの悪夢』を観た。2年ぶりの映画館で感激した。
しかし内容は実に重い。アフリカ、東南アジア、中東、中南米などの「第3世界」は日本、ヨーロッパ、アメリカの奴隷なのだ。すべてが「先進国」のために、特に少数の金持ちのために存在させられている。命までも。「先進国」の奴隷にならない人間はいらない、と私たちの生活態度は語っているようだ。
映画の中のナイルパーチ輸送機のロシア人機長は行きの飛行機で2度武器を輸送し帰りにブドウを積んできたことを友人に話すとこう言われたそうだ。「クリスマスにアフリカの子ども達は武器を贈られ、ヨーロッパの子ども達はブドウを贈られる。」
もちろん武器の方が随分高く、ヨーロッパはますます裕福になり、アフリカはさらに貧困にあえぐことになる。戦争の背後を見なくてはならない。そして、「善良な市民」が「戦争はいけません」と口ではいっても消費主義の生活姿勢が変わらないとなんら解決しない。資本主義が戦争も貧困も引き起こしているのだ。生活の中で、資本主義を否定してゆかなければ、この地球自体もうすぐ滅びてしまうだろう。(このままの消費生活を続ければ2026年には2℃気温が上昇し、地球は修復不能の限界状態になってしまうそうだ。)
「先進国」では、大量消費促進のためまるで地球は無限の資源をたたえているかのようなCMが絶え間なく打たれ、こういう真実は徹底的に覆い隠されている。真実を知る上でこの映画は大変貴重なドキュメンタリーだ。
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by Fujii-Warabi | 2007-01-21 10:27 | 芸術鑑賞
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