『イル・ポスティーノ』

『イル・ポスティーノ』。イタリアが舞台の美しい映像にゆったりと流れる時間。詩的な映画だった。この映画の見所は詩人ネルーダによって、イタリアの片田舎の貧しい青年が触発され、当たり前だと思っていた景色を、この世界を捉えなおし、詩人となってゆくところだろう。詩とはなにかが描かれているように思った。誰もが詩人になれば、世界は必ず変わる。
この映画を観たのは11月23日だった。しかし、パブロ・ネルーダ役のフィリップ・ノワレ氏はその日に76歳で亡くなられた。なんだか因縁めいたものを感じた。彼は、『ニュー・シネマ・パラダイス』の映写技師役で有名なフランスの名優。『イル・ポスティーノ』でもオーラが出ていた。ネルーダといえば、彼の姿が浮かんでくる。こんな名優を亡くすことは非常に悲しい。ご冥福をお祈りいたします。

(私は現在、失語症のようだ。)
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by Fujii-Warabi | 2006-12-08 16:28 | 芸術鑑賞
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