NAPの感想

今日も秋晴れですね~。
奈良アートプロムで奈良は熱くなっています。
想像をはるかに超す面白さで、奈良が好きになってきました。
いつもとは別の町に見えます。

もう二十ヶ所廻ったでしょうか。でも、まだ足りません。全部観たいと思ってしまいます。
ここでも観た作品すべてを語りたいのですが、今はちょいと無理なので、
印象に残ったものを少しずつあげてみようと思います。

◎カイナラタクシービル

まず建物が面白い。作品はこの箱の子どもたちのよう。
奈良・盆地がテーマにされていたのですが、表現方法がみんな違うので楽しめます。

三好剛生さんのコウテイペンギンからは共生することの肯定的意味を感じ、
塚本佳紹さんの「愛と表面張力」からは芸術(あるいはその生き方)とはムーブメントと愛であるというメッセージを熱く語られたようで、とても印象に残りました。

◎藤田和孝 奈良の仏たち (修徳ビル・一階ロビー)。

私は仏像にあまり興味はないので、藤田さんの絵のほうがいいと思いました。
藤田さんの作品はどれも独自の表現で、筋の通った美を感じます。
どこまでも前衛、革新的であります。
年を重ねてもかくありたいものです。

◎擬態美術協会+鍵豪 ならまち格子の家/sample white room

うーむ。とかく凄い。
何度も観たくなる作品。観ているとどんどん姿が変わる作品。
スペース自体が芸術であり、怖いのに美しく、長居してしまいます。
そのせいか「格子の家」では「この人が作者?」という目で見られてしまいました。

二人の作品は表現方法が違う分、補完しあうかのように見事にマッチしています。
格子の家では、鍵さんの作品から音と強烈な光、擬態さんのほうは静寂です。
sampleでは、擬態さんが青白い光とへんな音、鍵さんは赤い光と闇です。

時間を忘れてさせるような空間、
それでいて実にリアル。
擬態さんの格子の家の作品は、離れていれば視覚的な美(それもナチズムのような美)を感じるのですが、こちらに向かってくるとドキリとします。
自分が受けるのは拒絶したいものでも、他人事であるときには美しく見とれたりする、、、
人間の心の怖さを問われているように感じました。

sample のほうも、また不思議。
同じ時計二つと、レコード二つ。どちらも糸で引き合って、身動きできなくなっています。
それでも、時計さんは恋人同士のよう。愛しあっていても、うり二つの性格ゆえにうまくゆかなくなっているみたいです。
レコードさんのほうは怖い!
現代生活のように、同じ動きを延々と繰り返させられ、全曲を奏でることは許されません。
針が同じ所を通り、そこが摩耗してゆきます。
私には「痛い痛い」と聞こえてきて、糸を切りたくなりました。
(展示会が終わるまでのあと数日の辛抱よ、と心で呟きましたが、
痛みに耐えつづける「強制労働者」に、そう言うのは残酷としか言えません。
死ぬまでの辛抱よ、とさらに痛みを与えるようなものです。)

ご覧になっていない方には書きすぎ、と言われてしまうことでしょう。
すみません。

鍵さんのほうは擬態さんよりイメージ的なものを重視されているのかな、と感じました。
sampleでは下には整然と並ぶ電球たち。
上の電球は自由に下がっています。
でも、よかったのは、その間でした。 そこに何かがあって、
それは何なのか、しゃがみながらじっと考えていました。
下の電球はがっちり組み合っているので、突き上げては来ないでしょう。
上の電球が思い思いに落ちてくるのでしょうが、それはいつ、なんのためなのか?
下の彼/彼女らをガツンと割って解放するためでしょうか。
謎です。

格子の家の作品も、まだもう少し考えてみたいです。

NAPのモバイルマップはこちら
http://nara-art-prom.com/map/index.html
(ガイドマップには訂正個所がいくつかありますので、こちらをご覧ください。)

(つづく)
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by Fujii-Warabi | 2010-10-08 15:06 | イベント
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