突然の冷え込みに体が対応できないのか、
ちょっとばかり憂鬱に襲われていた。
自律神経が乱れると、不眠やめまいが出てくるのだが、
一番大変なのは息苦しさだ。
一生懸命息をすると過呼吸になるし、そうするとリラックスできない。
そして、疲労が抜けず、頭も体もボーッとして……という悪循環に……。
(こういう状態は、「……」がよく似合う。)
でも、こうしていると、ますます鬱になるので、
少し良くなったかな、と感じられた今日は思い切って、以前から行きたかった奈良市内の生パスタ屋「らんる」に行ってみた。
少し早い相棒からの誕生日プレゼントである。
手打ちのパスタや天然酵母のパンはもちろん美味しかったのだが、
くつろげる雰囲気がとても気に入った。
明るすぎず、暗すぎず、何時間でも過ごせそうな懐かしいカフェ。
駅から少し歩くのだけれど、また行ってみたい。
http://www.tama-go.com/honmono/ranru.htm
その後、裏参道、表参道、東大寺、そして、駅へと戻った。
私にしたらかなりの距離だが、樹があり、小さな川があり、人を恐れる鹿がいて、木漏れ日がある、そんな光景は子ども時代を想わせてくれた。
私は人里離れた生駒の山奥にいた子どもの頃、森の中に引きこもって妖精のように一生暮らしたいと思っていた。
今は人間も好きだけれど、樹々に出会うと私という不完全さを包んでくれるような温かさにほろっとなり、森へ帰りたくなる。
たまにこの道を歩こう。