おうちしみじみ

ご無沙汰しておりました。すみません。

『紫陽』はもう印刷屋に出しまして、20日に製本作業の予定にしています。c0094173_22302386.jpg
今月中にお届けできると思います。
今回もボリュームがありますが、落ち着いた感じの作品が多く、秋の夜にぴったりなはずです。

私のほうは最近、夏の鬱の反動でハイです。
でも、短編小説を読んだり、バッハを聴いたり、詩作をしたりしています。
右の写真は『しみじみ読むイギリス・アイルランド文学』(阿部公彦編、松柏社)という短編集なのですが、読みやすくて、それでいて味わいの残る、芯のある作品ばかりです。
ちなみにどのような作品か挙げてみますと
 ベイル・ベインブリッジ/阿部公彦訳「誰かに話した方がいい」(思春期しみじみ)
 エドナ・オブライエン/遠藤不比人訳「敷物」(母親の苦労しみじみ)
 モイ・マクローリー/片山亜紀訳「奇妙な召命」(神のお召ししみじみ)
 シェイマス・ヒーニー/岩田美喜訳「清算」(母と息子しみじみ)
 カズオ・イシグロ/田尻芳樹訳「ある家族の夕餉」(ニッポンしみじみ)
 イーヴァン・ボーランド/田村斉敏訳「呼ばれて/小包/郊外に住む女-さらなる点描」(母親しみじみ)
 ロン・バトリン/遠藤不比人訳「ドイツから来た子」(転校生しみじみ)
 グレアム・スウィフト/片山亜紀訳「トンネル」(駆け落ちしみじみ)
 アンドリュー・モーション/田村斉敏訳「屋根裏部屋で」(母親しみじみ)
 アリ・スミス/岩田美喜訳「五月」(恋情しみじみ)
 フランク・オコーナー/阿部公彦訳「はじめての懺悔」(告白しみじみ)
 ヒューゴー・ハミルトン/田尻芳樹訳「ホームシック産業」(アイルランドしみじみ)

印象に残った作品は、モイ・マクローリー「奇妙な召命」、シェイマス・ヒーニー「清算」、アリ・スミス「五月」でした。「奇妙な召命」はカトリックへの批判をユーモアたっぷりに、ヒーニーの「清算」はアイルランドの歴史の複雑さを自らのこととして、「五月」は樹と女二人の奇妙な三角関係を軽快に描いています。

訳がとても良くて、解説も詳しいので、お薦めします。
アマゾンで古書なら500円ぐらいで入手可能です。

今日嬉しかったのは、ナタリー・シュトゥッツマン(声楽家)の歌う『永遠の愛~ブラームス歌曲集』を購入できたこと。
しばらく品切れが続いていたので、ずっとこの日を待っていましたemoticon-0157-sun.gif
ナタリーの歌声はどんな楽器にも優ります。
このCDは天国でも聴きたい一枚。
一日だけ他人になるなら、ナタリーになって歌いまくりたいですemoticon-0159-music.gif
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by Fujii-Warabi | 2009-09-15 22:45 | 芸術鑑賞
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